VOICE 08 内藤 宣弘

内藤 宣弘
VOICE 08
内藤 宣弘 【管理職】
1995年入社 商学部
暮らしのSALA推進部
暮らしソリューショングループ マネージャー
地域のために貢献したい
都内の大学に進学し、サッカーの同好会に入っていた私は、学業とサッカーとアルバイト、この3つを中心とした学生生活を送っていました。就職は当初、首都圏と出身地の静岡県、両方を視野に入れていましたが、やはり「地元の浜松というまちが好き」ということもあり、浜松周辺に本拠地を置く会社を選択することにしました。銀行系、エネルギー系、医療福祉系などを検討していく中で、せっかく地元に戻るなら、「地域のためになる企業で生活を支える側の人間になりたい」と。カッコいい言葉で言ってしまうと「地域貢献」なんですけど、地域に貢献できることに加え、エネルギー会社の安定性や、面接を受けた時に感じた会社の雰囲気、人事の方の印象などから、サーラエナジーに入社を決めました。

最初の10年間は、磐田と豊川の2カ所の営業所で家庭用営業職に就いていました。LPガスをご利用いただいているお宅を回って点検をしたり、不具合があれば修理をしたり、自分で直せないものはメーカーさんにお願いしたり。ガスのお客さまを増やすことやガスの販売量を伸ばすために、ガス機器を販売するなど色々なことを行っていました。次に配属されたのはLPガスの販売店さんにガスを卸しながら、販売のノウハウや、お店のサポートを行う特約担当です。西三河の安城で1年半ほど勤務していました。
管理職になって初めて“チーム”を意識
その後、本社の新規事業推進室に異動して、一般家庭のお客さまに、エネルギーに限らず、住まいや暮らしに関すること全般を営業していこうという展開を蒲郡で実施。バトラーサービスと呼ばれる女性の営業チームを作って活動していました。それから1年半後に今度は湖西営業所に異動。そこで初めて所長という管理職に就きました。
担当者から管理者へと意識が変わったというか、変わらざるを得なかったのはこの湖西での3年間ですね。営業担当はそれぞれ年齢も違うし、個性もあるので、一律的にものを言うのではなく、一人ひとりに合った伝え方が必要だと感じました。また、自分一人ではなく、メンバーと一緒にチームで大きな成果を出すということも、ここで学んだことの一つ。仕事を徐々に大きくしていくとか、広い視野で物事を考えるという、チームリーダーとしての自覚を持つようになりました。
ただ、担当者の時も、所長になってからも、周りの上司や先輩たちは非常にいい方ばかりで、色々と教えられましたし、助けられましたね。なので、入社以来、人で苦労したことはほとんどありません。中には厳しい上司もいましたが、その時指導してもらって頑張ったことが、今の自分に大いに役立っていると思います。

湖西の次は、西三河エリアの営業所を統括する支社で、事業を成長させるために企画運営する仕事を支社長の補佐役として務めていました。その後、ようやく地元の浜松へ。中部ガスとガステックサービスを統合再編する約1年前、暮らし企画グループのマネージャー職として赴任しました。統合といっても、ただ都市ガスとLPガスを一緒に扱うだけでなく、サーラブランドとして「地域での存在感」を上げていこうという、様々な取り組みが行われました。管理職になってからの私は約3年スパンで異動していますが、1年目はとにかくやる!2年目はなんとなく見えてきた「こうしたい」と自分が思うことを実現する!3年目は完全に軌道に乗せる!というスタイルで取り組んでいます。
部下たちの自主性を大切に
現在は「暮らしのSALA推進部」という家庭用営業の本部で、エネルギー以外の生活サービス、例えば、ガス機器やリフォーム、宅配水などを扱う「暮らしソリューショングループ」のマネージャーをしています。サーラE &L各社というのは、それぞれのエリア特性に合った施策を、スピード感を持って行う役割を担っているのですが、全体として横断的に実施する場合とか、そうすることでスケールメリットが得られる場合、当グループで企画したり、運営したり、さらには改善を含めての業務を担っています。

会社に入って30年近く経ちますが、その間、ガス会社から総合エネルギー企業へ、そこから派生する「暮らしを支える」ビジネスへと変革を遂げてきました。今後はガス・電気はもちろん、それ以外の事業も成長させていかなければなりません。グループの代表も「枠を越える」という言葉で表現していますが、中に収まるのではなく、「これまでの枠を乗り越え、既成概念を打ち破って、新たな発想でチャレンジしていかなければ次の成長はない」と。自分の部下たちにもそんな話はよくしていますね。 日々の業務において彼らに伝えているのは、「目標を持ち、それを達成するには何が必要か、スケジューリングをしてコツコツ仕事を積み上げていって、最終的に目標を達成するように」、ということだけです。「これをやってほしい」とは言いますが、「こうやってほしい」とは言いません。みんな基本的に優秀なので、自ら考えて自ら行動することを大切に、結構フランクにやっています。そんな自主的な大人の組織になってもらえればいいなと思っています。
常にお客さまの立場に立って
「地域貢献したい」との想いで入社したはずが、「自分は何も貢献していない」と、ずっと思っていました。でも、長く積み上げてきたキャリアを振り返ってみると、1軒1軒のお客さまのお困りごとを解決し、少しでも暮らしが良くなればと努力してきたことが、地域の皆さまの何らかの役に立っているのだろうなと、やっと思えるようになってきました。営業をしていた当時も、お客さまが何かを買ってくれたことより、喜んでくれたことや感謝されたことの方がやりがいを感じたし、それが積み重なっていった時に、結果が出て評価される。地域貢献というのはそういうことなのかなと思いますね。
今の想いは「暮らしのSALA」で提供する商品・サービスで、少しでもお客さまの暮らしに潤いや豊かさを届けていきたいということ。表面的な「これがほしい」とか、「これが壊れた」という事象だけでなく、5年、10年先のことを考えて、「だから今こうしておいた方がいいですよ」とお伝えする。そういった意味では、日々の暮らしをより良くする「リフォーム」は、これからも柱になっていく事業ではないかと思います。そのためにも、常にお客さまの側に立って、お客さまの目線で見て、考えて、どう価値を感じていただけるのか、そこに徹底して注力していきたいと考えています。